サラリーマン大家のサラリーマン脱出計画

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賃貸1室の原状回復費用はいくら?

不動産貸付業を営んでいると、退去が必ず発生します。

退去した部屋は次の入居者に住んでもらうため、原状回復工事が行われます。

新築物件で1年くらいで退去が発生し、入居者もキレイに使用していたとなると清掃代くらいで済むかもしれませんが、築年数の経過した物件や、長期入居からの退去の場合はそれなりに手直しが必要になります。

入居者が入居する際に納めた敷金を使えばオーナー負担はないというのは昔の話で、現状ではほぼオーナー負担で現状回復が必要です。

では、実際どの程度の費用がかかってくるのでしょうか。私が実際に経験した事例を紹介しましょう。

東京で築3年の20㎡の1ルーム

こちらは新築時から入居されていた方が就職のために退去された部屋です。

原状回復費用は約5万円でした。この物件はサブリース契約と共に原状回復もしてくれるプランを契約しているため、オーナー負担は0円です。その分、毎月1500円くらいの原状回復用費用を管理会社に支払っています。

原状回復費用の内訳は以下のとおりです。(全て税抜き金額)

  • ルームクリーニング:30000円
  • エアコン洗浄:10000円
  • クロスクリーニング:3000円
  • クロス補修:3500円
  • 電球交換:2000円

オーナー負担ではないので大して気にしてませんでしたが、20㎡しかないのにクリーニング費用3万円は高いですね。

名古屋で築6年の33㎡の1LDK

こちらは新築時から入居されていた方が転勤のために退去された部屋です。

原状回復費用は約12万円(税込み)でした。この物件は中古で取得した1棟アパートで、入居者の敷金はすべて償却されており、引き継ぐものがなかったので全額オーナー負担になりました。

内訳は以下のとおりです。(全て税抜き金額)

  • 壁紙の貼り替え:約50000円
  • 壁紙の洗浄:5000円
  • エアコン洗浄:6500円
  • 床ワックス:14000円
  • 扉の補修:8000円
  • 室内清掃:25000円

壁紙の貼り替えは1㎡で850円なんですが、全体で59㎡の貼り替えが必要で金額が嵩みました。

正直、なんでオーナー負担なの?と思うものもあります。昔、賃貸していた部屋を自分が退去する際は、敷金から壁紙の洗浄費用、室内清掃費用がとられましたから、そこから考えると納得いかない部分もあります。

しかし、そういう物件を購入したので仕方がないと諦めました。また、敷金の考え方は地域によっても変わるものなので管理会社を信用するしかありません。

さいごに

管理会社の関連企業で対応するので、見積りを複数とって比較することもできず、納得感はあまりありません。上記だけでも清掃費用は東京の方が高いですが、壁紙の修復は名古屋の方が高いですからね。

しかし、サラリーマンをしている以上管理会社に頼らざるをえないのが実情です。

気になるところはどんどん指摘していかないと、何も言ってこないということは何の不満もないと思われてしまいます。

どうしても納得いかない場合は管理会社ごと変更するしかないでしょう。ただしその場合は違約金などがどうなっているか確認してから行動しましょう。